釣りもの：シロギス 場所：茅ケ崎沖（神奈川県茅ケ崎市） 時間：7:00〜14:00
仕掛け：天秤 天気：晴れ
釣果：シロギス 5尾（17〜20cm）、メゴチ 3尾（19〜22cm）、イイダコ 1杯今回は、シロギスです。ここ数日、体調が悪くて、くしゃみ、鼻水、咳がでます。それでも、朝4時半起床。船宿には6時過ぎに着きました。
う〜ん、潮の匂いが爽やか！と一瞬思ったのですが、これは、いかんことです。南風が吹いているのです。しかも、ちょっと西寄り、やや強め。波が高くなる風です。家を出るときは、ほとんど無風だったのに・・・いやな感じがする。
いよいよ7時。出船の時間。この時期のシロギスは人気薄で、船には10人弱。私が座った左舷側は、小学生の親子連れと、前回仕掛けの投げ方を教えてくれたおじさんと、私の4人だけ。ゆったりと釣りができそうだ。
防波堤を出て、５分。茅ケ崎沖に留まる。やっぱり、波は高い。この前酔った時よりは良いが、それでも1.5mくらいはあるだろう。
波が高いので、立って釣りができない。まだまだ投げが出来ていないので、なかなか仕掛けが飛んでくれない。難しい。アタリも、波と風でぼやけてしまって、よく分からない。
釣りはじめて1時間。周りの人も苦戦している模様。まだ1〜2尾程度だ。
ふと見ると、隣の小学生が、船酔いでダウンしている。たいへんだなあ。と言っている余裕は、ない。私も釣らねば。・・・・・・が、しばらくすると、下から突き上げるような揺れに合わせて、何かが体の内から突き上げてくる。はじめは、遠くを見ていればしのげたが、だんだんと、汗が、たらり、たらり。暖かく照らしてくれる陽の光が、逆にうっとうしくなってきた。カッパの胸を開けて、腕をまくって。あ〜気持ちワル〜。しまった。来てしまった。昨日もっと早く寝てればよかった。アジフライなんか食べなければよかった。体調悪いのに、来なければよかった。
乃ち、釣りをやめて、座ったまま眠る。まだまだ吐き気は弱い。今のうちに治しておこう。
20分ほど休んで、再開。回復した。隣の小学生もいつのまにか復活していて、良型を釣り上げている。頑張るぞ！波はさっきよりは弱くなってきたが、まだアタリが分からない。
そうこうしているうちに、第二波が襲ってくる。耐えきれなくなって、肘を舟べりについて、酔いを抑えよう。こんな状態なので、釣りに集中できない。どうやって酔いを止めるか、その勝負だ。
しかし、うわー、今度こそ、やばい。急いで仕掛けを巻き上げて、横になる。すいてる船で良かった。
これまでボウズ。一度アタリがあったが、ハリに乗らず、逃している。完全に酔いを覚まさないと、シロギスでボウズなんていう恥ずかしい結果になってしまう。
そこで、1時間寝ることにした。
結局、11時から12時半まで1時間半休んで、気合を入れ直す。復活の一投目。来た！わーい。イイダコだ・・・でも、全くのボウズは免れた。
そして、すぐに、カカカっというアタリ。すかさず合わせて、巻いてくると、しっかりした重み。やった。待望の1尾。その後も、パタパタと、メゴチ混じりで釣れだした。のに・・・午後１時。再び、波が。また、集中力がなくなる。それと比例して、アタリも遠のいていく。集中していれば、分かったかも知れないが、このシビアな状況では、だらだらとした釣り方では、釣れないのだ。
遂に、三度目のダウン。ノックアウトだ。1800カウント、30分。
むくりと起き上がって、釣りはじめると、また一投目でアタリ。シロギスとメゴチのダブル。その後も数尾追加したはず。そういえば、昼も食べてない。なんとも気持ち悪さが抜けない。時計を見る。まだ上がりの時間まで間がある。釣りに来て、早く帰りたいと思ったのは、初めてだ。
待望の終了時間は、たしか2時だったと思う。よく覚えていない。気が付けば、いつの間にか、茅ケ崎沖から平塚沖に移動していた。全然知らなかった。
船が港について、地上に戻った途端、本日一番の吐き気が。歩くのもやっとで、船宿に到着。しばし軒先でぼーっとしていると、宿の社長に、「シロギスか、何匹釣った？」と聞かれてしまいました。はっきり覚えていないけど、多分「７尾です」
「なんだ、女性の方がもっと釣ってるぞ」隣を見ると、仕立てで出たのか、お姉さま方がいらっしゃっいました。ああ、負けたのか。もしかすると、小学生にも。でも、どうでもいいや。無事だったから。
で、家に帰ってみて、びっくり。７つくらい釣ったと思っていたのに、数えたら５つ。残りの２尾は、夢の中で釣ったのでありました。