釣りもの：アマゴ 場所：狩野川（静岡県天城湯ケ島町） 時間：11:30〜16:30
仕掛け：ミミズエサミャク釣り 天気：くもりときどき晴れ
釣果：1尾（18cm）毎度お世話になっているS先生と道楽亭鮎狂さんは、現在自由人の状態。平日釣行が可能なのです。
渓流釣りは、人が少ない方が、釣れるに決まっています。
週末は混雑する川も、平日は案外空いているのです。
「平日に渓流釣りに行こう」となって、私が休暇をとって、3人で伊豆に出掛けました。夕方狙いの、狩野川本流釣りです。今回は、はじめから夕方狙い。寝坊では、決してないのです。道路から川を覗くと、釣り人はほとんど見えません。さすが、平日。昼に近いので、当然なのかも知れませんが。
本流釣りとは言っても、あまり下だと、大型が釣れても数が出そうにないので、ある程度上流部を目指しました。
鮎狂さんが一度アユ釣りで入ったことがあるという、湯ケ島温泉の西平橋付近の釣り場を探して、何度か行ったり来たり。橋のたもとに車をとめて入ろうか、と言っていたのですが、ここで川に下りる道を発見。なるほど、大淵あり、瀬あり、アユ釣りに絶好の場所でした。
・・・っと、今日は、アマゴ釣りだった。我々が川に下りると、大淵で釣っているおじさんを発見。ずーっと粘っていて、やっと1尾だそうです。水温が低すぎる。気温も低すぎる。
それでは、我々は・・・まずアルコール。
と、しっかりビールと発泡酒で体を冷やして？から、スタート。
S先生と鮎狂さんは、ずっと下流まで行って、私は、目の前の淵の開き。さっき、酒を飲んでいるときに、ライズがあったのだ。
今年買った7.3mの竿卸し。岸から離れて、ヘチの掘り込みを流す。1投、2投、3投、、、10投くらいしただろうか。全く反応がない。
石のこちら側、向こう側。少し前に出て、沖も狙ってみたが、ツンツンもしない。
瀬の中に入れてみたが、同様。
どうもダメそうなので、上でまだ粘っているおじさんを越して、上流へ移動。巨岩の上の右岸の平瀬にミミズを流すと、ツン！来た！けど、ハリ掛かりしない。
でも、どうせ、アブラッパヤだ！掛かんなくても、いいのだ！
ちょっと悔しいので、しつこく流してみる。ブルブル！竿を立てても、魚はいない。アブラハヤごときに、バカにされている！縁起が悪い。場所を変えて、深い淵を流す。アタリなし。瀬を流す。アタリなし。
ここで、S先生登場。場所移動しよう、ということである。先生は、ここでの釣りに見切りをつけて、フキノトウ採りを始めていた。いいのが、いっぱい採れている。
鮎狂さんは、ずいぶん久しぶりの渓流釣りだそうだが、やっぱり、魚を見ていないらしい。今度は、少し上流に車で走って、発電所の吐き出し口。さっきの場所に比べれば、チャラチャラの流れだが、意外に魚はいるとのこと。
S先生と鮎狂さんは、発電所の下。私は、発電所を巻いて、上の流れに入った。川は、完全に渓流の相であって、落ち込みの連続。ポイントは絞りやすい。
しかし、絞りやすいからといって、釣れるわけでもないのだ。今度は川幅が狭いので、短い竿に持ち替えて、やはり岸から離れて探っていくのだが、また、あのアブラハヤのいやらしいアタリ。また、とれない。
そのうち、S先生が下から上ってきた。本命のアタリは、ないらしい。しばらくすると、糸が切れたのか、竿をたたんで、またフキノトウ採りを始めた。渓流は、釣りをするだけではない。まわりの環境も楽しむのである。一通り山菜を採ってまわったS先生は、「携帯電話は持ってる？」と、連絡がとれることを確認して、戻っていった。
私は、もう少し釣り続ける。
さっき、上を覆っている木に難儀していた私を見て、あと2mくらい仕掛けを詰めちゃったほうが良い、とS先生がアドバイスしてくれたので、竿6mに対して、仕掛け4mになっている。
この仕掛けで、上に行くと、上空が開けた。元の長仕掛けに戻そうとも思ったが、時間がないので、そのままにした。
大岩の下のたるみ。S先生からもらった天然ブドウ虫をつけて流すと、仕掛けがすっと引き込まれる。軽く合わせると、グググ！あきらかに、さっきまでのアブラハヤのアタリとは違う。一瞬根掛かりか？とも思うような、静かな、力強い引きだ。思い切って竿を立てると、きれいな魚が飛んでくる。
朱点がはっきり、ヒレがピンピン。アマゴだ。ハリは飲まれていた。まだ釣り人が未熟という証拠だ。
しかし、思えば、1年半以上、こんなサイズの渓魚にお目にかかっていなかった！
目測で、20cmにちょっと足りない。私の体長制限は、20cm。放すべきか、放さざるべきか。少し悩んで、結局ビクに入れてしまった。あまりにも久々だったから・・・ハリを外そうとしていたら、切ってしまったので、ハリを付け替えたところで、バイブモードの携帯のアタリ！ウエーダーの中のズボンの中に入れていたので、アワセが間に合わなかった。かけなおしたら、「そろそろあがろう」グッドタイミングだった。
鮎狂さんは、25cmくらいのニジマスを釣っていました。S先生は、ボウズ。
今日は、川の調子も悪かったのかも知れません。
でも、そのかわり、私も山菜をちょっと採って、しかも、新しいアユ釣り場の発見もありました。
ほんとに久々の渓魚もいて、収穫は「大」ということにしておきましょう。