1998年8月14日（金） 晩翠橋、お前もか
河川：那珂川 場所：晩翠橋（栃木県黒磯市）
天気：晴れ一時雨 水量：やや増水 水温：22℃ 水質：澄み
人出：やや多め 釣果：4尾 型：15〜22cm晩翠橋は、知る人ぞ知る大アユの名所でした。
切り立った崖にはさまれ、両岸は葦。那珂川もだいぶ上流まで来ているので、川幅は狭くなり、溪流といった雰囲気。
入川路が分かりづらくて、釣り人もほとんどが地元の方々。したがって、みんな知り合いのようになって、釣りより酒飲みが楽しみ。飽きたら置き竿で仲間と話し込む。
そんなのんびりとした釣り場でした。真剣に釣る人も少なく、それだけにアユも残り、大型化する。さらに、地元の有志が、会を作り、独自に放流も行っている。
そんな、夢のような場所でした。
地元の方に配慮して、これまで、秘密の場所としてきたのですが・・・
もうその必要もないようです。
今年から、右岸側は川に沿って小道が作られ、階段ができました。地元の方にも遠来の方にも、それまでここに縁のなかった方には、親しみやすくなりました。でも、今までここを愛していたものにとっては。寂しくなりました。人が多いのに寂しい。変ですね。
工事のおかげで、普通の川になってしまった。
でも、今までの平瀬はまだ面影を残している。去年までは、ここで1日1尾は25cmオーバーが掛かっている。
オトリ屋のおじさんの話では、今までみたいな27,8cmは出ない、と聞いている。24cm級もたまにしか掛からないらしい。数も出ないらしい。こんな年は今まで無かったとも。人も、去年までの5倍は入っている。いつも川を見に来ていた、会のおじさん達は、今年はあまり顔を見せていないようだ。いつものようにテントは建っているし、オトリを入れる木箱もあるが。やはり、毎日来るくらいの魅力がなくなってしまったのだろう。
いつもやる平瀬は、がら空きだった。何でみんなこんな一級ポイントを見逃して、変な場所に入っているのだろう？ここに来たことがないから、違う場所ばかりに目が行くのだろうか。
ま、私としては願ったり。100mを独り占め。
そして、10分後。アタリ。上げると、18cm。去年までの感覚でいうと、チビにランクされる。今度は、数分で、来た。なんだ、いるべや。
でも、上げてみたら、シシャモサイズの15cm。この時期では、他の場所でも超小粒。オトリにするのをあきらめ、まだ使っていない、もう1尾のオトリで釣る。ここで、上で釣っていた方々が、続々と集まってきた。
対岸に来た方は、ここを釣ってもいいかと、声を掛けてくれたから良かったが、その後来た方に、ぴたっと5m上に幅寄せされてしまった。
その方は引き釣り。私は上への泳がせ釣り。これではオトリ同士掛かってしまう。仕方がないので、その上に入り、大石に隠れながら、黒い石周りを狙う。
でも、なかなか来ない。
やっと1尾。突然の夕立ち。30分の中断。
雨があがって、初めのポイントに立ち戻る。まだ使っていないのは、15cmのシシャモちゃん。頑張って。
すぐ、来た。ガツン。上る上る。下る下る。でも、27cmはないだろう。平瀬なので、どんなに泳がれても、取り込みは楽。抜きができてしまった。
デカイ！ように見えた。帰って計ってみたら、22cmだったけど。今年はこれが大きいほうなのかなあ。また、すぐ。20cm級。
それをオトリにして、10分後。大石脇で、グルグル。プチン。アユが掛かったのか、石に掛かったのか、判らない。残念。
時計を見ると、5時。
体力の限界っ、・・・気力もなくなり、このたび納竿することにいたしました。2時から5時。途中中断30分。正味2時間30分で、4尾。釣れるというわけではないけど、釣れないわけでもない。
でも、いつもよりも二回りは小型。
晩翠橋よ、お前もか！