河川：中津川 場所：八菅橋上（神奈川県愛川町） 時間：15:00〜18:30
天気：晴れときどき曇 水量：平水 水温：23℃ 水質：澄み
人出：少ない 釣果：7尾（12〜16cm）解禁から、ほとんど休みナシで釣り・会社の日々だったので、家の中がごちゃごちゃ、買い物にもなかなか行けない、という状況でした。
朝は早めに起きて、洗濯・掃除・買い物などを、ばばばーっと済ませ、さっぱりとしました。さっぱりしたところで、いつもの午後からの重役出勤よりもさらに遅く、会長出勤で川に登場です。
河原に車をとめて、まずはオトリを川になじませ、タイツをはき、タビをはき、いざ！というときに、ん？何か足りないぞ。
なんと、ベストを忘れてきてしまったのです。タイツやタモくらいならなんとか釣りはできますが、ベストの中には仕掛け一式が入っています。これがないと釣りにならない。家まで取りに戻る羽目になってしまいました。
幸い、家は八菅橋から車で10分くらい。渋滞にまきこまれながら、なんとか30分で釣り場に帰ってこられました。オトリが川になじんで、帰ってよかったかも。などとプラスに考えながら、ベストのチャックをしめます。時間は3時。中津川はあまり釣れていないので、この時間になるとガラガラです。橋の真上の瀬が空いています。対岸に一人いますが、その人の上に入り、スタートです。
スタートしたのは良いものの、アユの追いはスタートしてくれない。
石を順々に攻めてゆくのだが、なかなか反応がない。やっぱり評判通り、調子が悪いのか。下を見ると、対岸の釣り人の竿が曲がる。オトリサイズのアユだ。次第にプレッシャーがかかる。
他人の釣りにペースを乱されて釣れなくなることはよくあるので、自分の釣りに集中していると、その釣り人が、私の目の前にやって来た。
ここの川幅は20m弱。アユがついていそうな流れは、流心とその周り。両岸から竿を出せるといっても、狙う場所は必然的に同じになるので、目の前に入るのは避けるものだ。
それなのに・・・堂々と目の前にやって来て、私の目印があるすぐそばに穂先を持ってくる。う〜ん。
そして、釣る。
私もしばらく頑張ったが、どうにも集中できないので、その場所をさけて、20mほど上に移動。
すると、さっきの釣り人も、しばらくするとやって来る。また目の前に竿を出す。ややカーッとなりながら、ずーっと下へ移動。
やっぱり前の釣り人はやって来る。そして、私はそれを避ける。
さらには、ゴミの攻撃にもさらされる。流れるゴミが糸に引っ掛かり、底を泳がせればゴミに根掛かりし。
なんてことを繰り返して、自分の釣りができないまま1時間半が経過・・・
もうここではやってられん！と瀬を見切って、上のチャラ瀬に移動。オトリは、根掛かりでヘトヘト。なんとか泳ぐが、ちょっとでも強いテンションを掛けると浮いてきてしまうような状態。これで釣りになるのかと不安になるほど。
しかし、いとしのアユーは私を見捨てなかった。今日は七夕。「ずっと待っていたわ」と、遠くから駆け寄る影。キラッと一瞬のきらめき。「おお、鮎姫、私も会いたかったのだよ」
12cmと小振りな彼女ではあったが、まさに天女だったのだ。
彼女にオトリになってもらい、いってらっしゃいと見送れば、3mも行かないうちに次の野アユを掛けてくれた。「あなたの元へ、一刻も早く戻りたかったの」と言ってくれたかどうかは定かではないが、「ありがとう」と大事に引き舟へ戻し、ゆっくり休んでもらうことにした。さて、バカ話はここまでにして、釣りのレポートに戻ろう。
なんと、それから入れ掛かりとなり、連続5尾を獲得。年に一度は、中津川でもこんな体験ができるのだ。
しかし、雲が出て日が射さなくなると、アタリもぱったり。アユが私を愛してくれたのは、空に太陽がある限り、なのであった。
居そうな場所にオトリを送り込み、釣果を期待するものの、カッコウ・カッコウの閑古鳥。
上に行ってダメ。下に行って、ようやく1尾。これで循環が回復するか、と思われたが、そうは行かず。
対岸に渡って、しばーらくしてから、1尾。七夕で7尾などと思ったのは、釣りが終わってからのこと。もうちょっと頑張ればツ抜けする！と意気込んで、頑張って、釣りを続けて6時半。
周りを見ると、本当に閑古鳥が鳴くような状態になっていたので、寂しくなってお終いにした。
釣れないと言われていた中津川ですが、釣れる人もいました。場所に当たれば、というのが、今年の中津川の初期のパターンのようです。
そういえば、オトリを買うときに、おじさんに「今日はチャラ！」と言われていたんだ、と思い出しました。
普段はどうしても瀬に目が行ってしまいますが、川を見る人の意見をちゃんと聞いておけば、私でもまずまずの釣果（このときの中津川では）があげられるようです。でも、「今日はトロ」と言われたら・・・考えてしまいますが。トロは苦手！あの村田満名人は、東北の川で、狙った数を出せた（警察官が来たから110尾とか）、といつかどこかの講演でおっしゃっていましたが、私もスリーセブンを達成しました。まあ、狙ったわけではないし、数も文字通りケタ違いですが・・・