河川：最上小国川 場所：瀬見温泉（山形県最上町） 時間：13:00〜18:00
天気：晴れ 水量：平水 水温：21℃ 水質：やや濁り
人出：少ない 釣果：7尾（15〜18cm）朝、携帯が鳴ります。昨日の夜にセットしておいた目覚ましか・・・
電源ボタンを押して、音を止めます。「う〜ん、何時だ？」
液晶画面を見ると、いつもの朝と違います。「あれ？」・・・なぜか、今日一緒に最上に行く予定の、道楽亭鮎狂さんの名前が表示されています。
え？
電話が掛かってきたときに電源ボタンを押すと、保留になります。受話ボタンを押して、電話に出ます。
「今どこ？」
時計を見ると、午前5時50分。ここで、全てを悟りました。しまった！寝坊した！！
「すみません！まだ家です！」「寝坊！？どうすんだよ。もう電車来るよ。兎に角、どうするか考えてよ」「すみません・・・」
山形まで新幹線で移動することになっていました。もしも混雑していたら、と指定席をとっておいたのです。乗り遅れたら、指定席に座れないだけじゃなくて、指定料金の払い戻しもありません。やってしまった。急いで時刻表を確認。1時間遅れで次の新幹線には乗れそうです。すぐに身支度を整えて、出発の準備です。ここで再び鮎狂さんからの電話。
「私は取り敢えず先に行くよ。あとは適当に電車で来て」
朝一番の新幹線で出る予定でした。この時間に本厚木を出発する電車に乗ると、ギリギリなのです。なんとか間に合ったそうですが、鮎狂さんには、大変ご迷惑をおかけしました。さてさて、私もどうにか次の新幹線に乗ることができました。
まだ懸案事項があります。瀬見温泉駅まで電車で行って、そこまで宮城のKIKUさんに迎えに来てもらう予定でした。しかし、このとおり、私は予定の時間に瀬見温泉駅に到達することはできません。一応電話して、連絡しなければなりません。
ところが、東北に入るとトンネルだらけ。なかなか「圏外」表示が消えません。やっとつながるようになったと思ったら、こんどはKIKUさんに電話が通じません。一時間くらい待って、やっとつながりましたが、新幹線で移動中のせいか、音声状態が悪くて、話が良く通じません。ようやく用件だけ伝え、鮎狂さんを駅まで迎えに行ってもらえることになりました。皆さんにご迷惑をかけてしまいました。この寝坊が、これから始まるトラブル・ロード（どっかのグループと歌ではない）の予兆なのでした。
予定通り？一時間半遅れで12時に瀬見温泉駅に到着。道楽亭鮎狂さんとKIKUさんは、多分近くで釣りをしているのでしょう。
取り敢えず、宿に行って、先に送っておいた釣り道具を受け取って、二人を探すことにしました。
国道を通って宿に向かう途中で、鮎狂さんとKIKUを発見。場所を確認して宿に行き、荷物を置いて、釣り支度をして、道具を持って、川へ向かいました。まず、温泉街の上で釣っていたKIKUさんの元へ。挨拶をして、状況を聞きます。「ここに来て、やっと釣れるようになりました」朝のうちは、もっとずっと下で釣っていたが、釣れなかったとのこと。明日は、瀬見温泉のアユ釣り大会。そんな状況で大丈夫なのか？
その心配もあるけれど、今の私にもっと大切なこと、それは、昼飯。聞けば、まだ食べていないとのこと。鮎狂さんのところに行って、どうするか決めることにしました。鮎狂さんは、温泉街の真ん前で釣っていました。ちょっとばつが悪かったのですが、取り敢えずは、挨拶。
釣れてはいますが、追いは若干悪いようです。
昼飯の話をすると、まだ腹が減っていないので、食べるなら二人で食べてきていいよ、ということでした。KIKUさんも、もう少し釣りたい、ということでしたので、ここでまず竿を出してから食事に行くことにしました。
オトリを分けてもらって、スタート。
やや深くなった平瀬にオトリを入れると、5分ほどでアタリ！竿をためて、抜く。
しかし、今日は、どうも調子が悪い。風が吹いていたこともあるのだが、受けに失敗。二尾のアユは体の左脇を通って、後ろのボサへ。掛かりアユはそれでも付いていて、一安心。ところが、ふと下に目をやると、KIKUさんがこっち見てる！しまった！ここは笑ってごまかすしかない。それからしばらくして、2尾目。よろこんだのもつかの間。こんどもキャッチミス！掛かりアユだけタモに入って、オトリは外へ。そのショックで、ハナカンの上と下が切れて、オトリだけさようなら！
二連続のミスである。早起きは三文の得、朝寝は二尾の損、なのだった。それから2尾を追加したが、どうも変。アタリは小さく、引きも弱い。背掛かりばっちりのアユなのに、オトリにすると一泳ぎで弱ってしまう。
1時間ほど釣ったところで、遅い昼食を摂るために、川からあがる。
昨年も昼を食べたドライブインに入り、ビールを飲んで、カツ丼を食べる。
昼過ぎは、温泉下の国道の橋から川に入り、その下の荒瀬に向かう。
オトリにハナカンを通し、手前から泳がせて、瀬の中へ入れるつもり。ところが、流心に到達する前に、ガツン！開始30秒。さっきのアユと違って、引く！腰を落として、それに耐える。ようやく抜ける態勢になり、中腰のまま、徐々に竿を差し上げていく。
ふっと竿が軽くなった。
目印が空中でヒラヒラ。
一気に力が抜けて、そのままへたり込んでしまった。糸をナイロン0.3号に張り替えて、再スタート。
やはり、追いは悪い。さっきのように、流心の脇で来るかな？と狙ってみるが、スカ。
流心に入れて、やっとアタリがある。糸は太いので切れる心配はないが、抜きの失敗が頭にあって、引き寄せに専念。近くまで寄せて、掬い込み。石が滑るので、危なっかしいが、なんとか取りこめた。ここで、KIKUさんがやって来る。「まだ釣れてないです」KIKUさんにも釣れないほどの悪状況なのか。
その後も、流心でポツリポツリで、この場所では4尾。バレも多かった。
午後は、途中までKIKUさんより釣っていましたが、気がつけば、午後の場所だけで15尾くらい釣っていました。右岸の分流の細いところに入って、一気に数を伸ばしたようです。あっちこっち歩き回って、いい場所を探し当ててしまうのは、さすがです。
それに比べ私の方は、朝の大失敗から始まって、釣りの方もキャッチミス・高切れ・バレのオンパレード。どうにも調子が出ませんでした。
気が抜けているわけではないのですが、どこか抜けてる感じの一日でした。