河川：最上小国川 場所：瀬見温泉（山形県最上町） 時間：8:00〜14:00
天気：晴れ 水量：平水 水温：18〜25℃ 水質：やや濁り
人出：多め 釣果：7尾（15〜17cm）最上に来た目的は、アユを釣って、温泉につかる。ということの他に、大会参加もありました。
瀬見温泉で行われるアユ釣り大会。道楽亭鮎狂さんが数年前から参加して、2回入賞、日本酒をもらっているという、験のいい大会なのです。
昨年は、昼に昨日も入ったドライブインに行って、酒を飲んでゆっくりして、もしかしたらのチャンスを逃したので、今年は宿で弁当を作ってもらうようにしました。
宿は釣り場のすぐそばなので、昼になったら取りに戻ることにして、出発します。この大会は、釣果にオトリを含めません。はじめにオトリの数を申請して、その分を最後に引いて数えます。オトリは持ち込み可。検量所で確認してもらって、川に入ります。
昨日のこともあって、私はどうも釣れる気がしません。今日の興味は専ら、ディフェンディングチャンピオンKIKUさんの釣果にあります。
私は昨年と同様、本部前に入り、目立つ作戦です。
昨日のKIKUさんの分析では、今年も温泉街前の場所が良く、本部前は見かけよりは釣れないという。しかし、私は温泉街前でも数が出なかった。どうせ釣れないなら、本部前で2,3尾掛けて、ちょっとの拍手でももらおうか、という魂胆だったのである。
ところが、なかなかアタる気配がない。手前から泳がせていくが、アタリなく、少しずつ沖に出てゆく。
さっきから感じていたのだが、どうにも石の色が悪い。良く言う「ぼやけた色」なのだ。ますます釣れる気がしなくなってきた。周りも、誰も掛けていない。
偶然にでも掛かれば、待ちわびたギャラリーから拍手が出るのは必至。頑張る。そんなとき、パチパチパチパチ！しまった、先を越された！
誰が釣れたのかと見回してみると、道楽亭鮎狂さん。抜きも決まり、やられた！
それから周囲でもポツリポツリと掛かり、私も5分後に待望の1尾。しかし、このときにはもう、拍手はおこらなかった。
本部前では、この1尾のみ。
ここでは、アユを掛けるよりも、ビニール袋と草の根を掛ける方が数倍しました。10袋くらいは掛けたかな？この状況にあきれて、下の温泉街前に移動することにした。
移動の途中、いつもだまされる淵を通りかかる。ここは、手前の掘れ込みが真っ黒になっているのである。昨年はこれにだまされて、時間をムダに過ごしたものである。
ところが、今年もはまった・・・
川の中に立ち込んで、アユを入れ込む。ギラ・ギラとアユがコケを喰むのが見える。しかし、ギラギラギラ！と目印を引っ張るきらめきはとうとうなかった。
今年も、ここで時間を使った。温泉前にやって来て、空いているところに入り、釣りはじめる。オトリの泳ぎは、やっぱり悪い。そんな中でも、ようやく1尾。弱いアユも、一泳ぎなら元気。元気なうちなら野アユを連れてきてくれる。一気に3尾を追加。よし！
と思ったのは、その時だけ。それからウンともスンとも言わなくなった。
下を見ると、弁慶大橋の上で釣っている人たちは入れ掛かり。そこにはKIKUさんの姿も。しかし、入る隙はなく、指をくわえて見ているだけ。
しばらくして、ようやく釣っていた人が移動し、私の入る場所ができた。すかさず移動して、竿を入れてみる。
が、すっかり釣りきられた後だったのか、アタリを感じない。左岸手前のヘチを釣り、奥の右岸の壁ぎわを釣り、ボウズ。今一つ波に乗れない。時計を見ると、12時過ぎ。腹もへったので、昼食をとることにした。
本部前で釣っていた鮎狂さんの所へ行って、どうするか聞いたところ、ポツポツしか掛かっていないし、腹も減ったので、食べるか、と。KIKUさんにも確認してみたが、釣れているKIKUさんは、もちろん釣り続行。
宿まで弁当を取りに行って、温泉街の前の河原で昼食。その後、鮎狂さんはこの場所で釣りはじめ、私はちょっとここで竿を出してから、本部前に移動。
本部前に戻ると、閑散としている。昼どきなので、みんなどこかに食べに行っているのか、釣れないから人がいないのか。
どうも後者らしい。移動してきてから、なかなかアタリが出ない。
残り30分で、やっとガツン！気を抜いていたので、かなりのされる。今日は太めのナイロン糸にしているので、強引に抜いても切れる心配はほとんどない。
えい！とやらないつもりでいた返し抜き。川上からの風が強くて、あまり飛ばなかった・・・これも不発に終わるとは・・・寝坊のツケは大きかった。それからもう一尾追加したところで、調子が戻らないまま、タイムアップ。
本日の釣果7尾。で、順位は・・・下から数番目でした・・・
釣れない予想的中！釣れないと思っていたら、釣れないのです。
道楽亭鮎狂さんは、十数尾。あと2尾くらいで入賞でしたが、残念でした。さてさて、注目のKIKUさんですが、釣果29尾。この日は全体的に釣れていたようで、もう一人同釣果の人がいて、同点トップ。
二人のチャンピオンかな？と思っていたら、片づけをしているときに、KIKUさんの名前が呼ばれ、行ってみると、同釣果の人とジャンケン。優勝者を決めるのにジャンケンはないのでは？という気もしましたが、地元のお祭り的な大会の雰囲気からして、こんな決め方もいいのかも知れません。
ジャンケンの結果は、見事KIKUさんの勝ちで、二連覇達成！運まで持ち合わせているんですね。恐れ入りました。表彰式の前に、鮎狂さんと私は一旦宿に帰って一っ風呂。汗を流します。
本部に戻ってみると、ちょうど表彰式が始まるところでした。ずっしり重い副賞とトロフィーを受け取ったKIKUさんでした。
帰りは、瀬見温泉駅までKIKUさんに送ってもらい、お別れ。実は、私は来週も小国に来る予定。「また来週」どちらも地元の人間ではないのに。妙な挨拶でした。
帰りの新幹線まで、水分をガマン。
販売員のお姉さんから、ビールと弁当を買って、乾杯。うまい！車じゃなくて新幹線にして大正解！と思う一瞬です。
新幹線に乗って、山形付近になると、雨がザアザア、雷がピカピカ。鮎狂さんと「雷で新幹線止まったりしてな」などと冗談話をしながらの電車の旅です。
ところが、これが冗談ではなくなったのです。
福島との県境にさしかかったとき、一発の雷が遠くに落ちるのが見えました。途端に、車内の明かりが消え、新幹線にブレーキが掛かります。本当に止まってしまった！
さっきまで利き過ぎだった冷房も止まり、ちょっと蒸し暑さも感じます。5分ほどで動き出しましたが、はじめての体験でした。これも、寝坊の罰か？いろいろありましたが、無事家に到着。釣果は、・・・でしたが、旅を満喫しました。