河川：最上小国川 場所：舟形町（山形県舟形町） 時間：7:30〜9:30？
天気：晴れ 水量：やや減水 水温：19℃ 水質：澄み
人出：少ない 釣果：1尾（20cm）先週来たばかりなのに、再び、はるばる山形までやってきました。
今回は、同じクラブのJさん、nanjarokaさんと一緒に関東を出発して、山形でまたまたKIKUさんと合流予定なのです。最終的には、秋田に向かい、現地のなるせさん、先に行っているオサムさん、さらにオッス鮎太郎さんと合流。大宴会、いや、大釣り集会となるのです。まずは、木曜日の夜、一番遠い私が、Jさん宅に向かい、一緒に東京のnanjarokaさんの元へ。
Jさんは最近、なにやらツキから見放されているもようです。事故をもらったり、車が調子悪かったり。私も、先週の寝坊から、どうも調子が出ないでいます。
こんな二人が一緒になれば、何も起こらないわけがありません。
Jさんの家の駐車場に10時半に到着し、荷物をJさんの車に移し、出発します。
ところが、車が変です。信号で止まると、エンジンも止まります。ライトを付けているのに、計器のランプまで消えてしまうのです。それでも、「走っている間は大丈夫」というJさんの言葉を信じ、東京に向けて走ります。
しかし、5Kmも行ったでしょうか。交差点で止まって、走り始めたとき、プスン！低速走行ではありましたが、走っているのにエンジン停止！これで東京まで行くのは無謀というものです。
引き返して、私の車に乗り換えて、再出発です。でも、トラブルはこれにとどまりません。
nanjarokaさんの家は、東京は足立区の北千住。首都高速1号線で上野まで行って、国道4号でスイスイと。のはずでした。
ところが（逆接の接続詞がやたらと多い！）、東京の道路はわからん！Jさんが高速1号というので、東名高速から高速3号へ。環状線に入り、外回りで高速1号羽田線へ。
あれ？1号は羽田線？上野へは行かないの？「うわー、どうなってるんだ！？」と、急いで箱崎に向かい、環状線へ戻る。途中で地図を見ると、1号線は、やっぱり上野まで続いていることが分かったのです。地図の感じでは、箱崎のすぐ先で合流し、行けそうな雰囲気。
しかししかし、合流付近に来ても、分岐点がありません。あれれれれ？
このまま進んでは、一周してしまうので、途中のインターで下ります。
なんというところか分かりませんが、東京駅という標識があったので、その近辺でしょう。下りてからも、あちこち迷います。「えー？何で東京の道は、都道何号って表示じゃなくて、何々通りって書いてあるの？分かんないじゃん！」
東京は、恐いところです。
迷いに迷って、渋滞にも巻き込まれ、nanjarokaさんの家に着いたときには、12時をとっくにまわっていました。まっすぐ来れば、1時間くらいなのに・・・
やっぱり、東京は、おそろしい。nanjarokaさんと合流後は、順調そのもの。5時間半で山形の舟形町アユパークに到着しました。ここで、車のそばで朝食を摂っているKIKUさんを発見しました。
それにしても、涼しい。寒いくらいです。
しばらく話をしたところで、とりあえず我々関東組も朝食を、ということで、5Kmくらい戻って、コンビニで弁当を買ってきます。
再び話をしながら朝食を食べていると、KIKUさんに電話。埼玉から来ている方々が、こちらに向かっているとのこと。
少しして、その方々がやってきました。tsurikenさん達です。
またちょっとの間アユ談義。宮城・埼玉・東京・神奈川の人間が、山形で一緒になるというのも、不思議なものです。
そろそろいい時間になってきて、tsurikenさん達は、上流の堰堤上とかいう場所に向かいました。
我々もKIKUさんの案内で、上流へ移動します。
本日はじめの場所は、車をとめた前が淵。その下の瀬の見た目は良さそうなのですが、KIKUさんによると、逆に見目が良すぎてみんな入るのでダメなのだそうです。
淵の上は、瀬、浅トロ、平瀬、瀬となっています。ざっと川を見回して、さて、着替え、というとき、「あっ、しまったー！」という声。その主はKIKUさん。「あれ〜」「うわ〜」「しまった〜」を連発しています。
どうしたのかと思ったら、タビを忘れてきてしまったようなのです。まだ朝早いので、釣具屋は開いていません。しょうがなく、サンダル履きで川に入るようです。
名手KIKUさんといえども、タビが無ければ、いつもの動きはできないはず。私も追いつくことができるかも、と淡い期待を抱いたものです。さて、どうなることやら。
まずは、平瀬の上の瀬に入る。Jさんとnanjarokaさんは、トロを泳がせるようだ。ハンデ戦のKIKUさんは、左岸の分流を釣ってみるとのこと。
私の入った瀬も、見た目はばっちり。人も少なくて、やったー！と喜んだのだが、それは始める前だけ。手前から泳がせてみるが、反応がない。おかしい。うーん。
と悩んでいるうちに、さっき後ろの分流に入ったばかりのKIKUさんが50mほど上にやって来た。サンダルとはいえ、いつものように判断は早い。
すでに釣れる気がしなくなっていたので、ちょろちょろとKIKUさんの釣りを見ながら、オトリを川に沈める。
やっぱり、タビと違って、いつものような動き回る釣りは、やりづらいようだ。それでも、釣れない所には留まらず、少しずつ移動している。
私も、オトリを下に泳がせながら上流を見るのは疲れるので、釣り下るKIKUさんの上流に付いて、見ながら釣ることにした。
さらに、KIKUさんが釣っているのと同じようなポイントにオトリを入れて、竿の角度も同じにして、マネをして釣ってみた。
すると、掛かった！KIKUさんに。よし！と私も気合いを入れたが、KIKUさんが3尾釣る間も、私の目印は静かなまま。何が違うのか？よく解らない。まあ、他人の釣りを気にして、釣りに集中していないのもいけないんだろうけど。いつまでもKIKUさんの後ろについていたのでは、気が滅入るので、移動することにした。
途中でJさんとすれ違う。「KIKUさんは、私が見ただけでも3尾釣ってましたから、もう6,7尾は釣ってると思いますよ」と伝えると、「ええっ！」とびっくりしていた。Jさんもあまり釣れていないようだ。移動した先は、瀬の下のトロ。浅くてちょっとは流れがあるので、私でも大丈夫かな？と思ったのである。
石は黒くなっている。運が良ければ、釣れるかも。
しかし、ここでは特筆するような出来事も、ましてや釣果もなかったのである。さらに下に移動。やって来たのは、ここで一番のガンガン瀬。広い淵から一気に10mの幅に絞られ、波が盛り上がった流れだ。
瀬とトロを泳がせたオトリは、少々バテ気味だったが、誰も竿を出しそうにない強い流れに付いた追い気の強いアユなら、一発で来るだろうと読んで、入れてみることにした。
波が盛り上がっていて、底に大石が入っていることが予想されたので、オモリは根掛かりが恐い。背バリは持っていないので、ノーマルで入れるしかない。幸い、0.05号の糸なので、アユにやる気が出れば入るはず。
瀬脇の弱い流れに落ち着かせて、竿を寝かせて、強引にねじ込む。やっぱり、石が入っているらしくて、見た目よりも底流れは弱そう。弱いオトリでも底に落ち着いている。
しばらくして、ガッツン！来たっ！！竿を立てる。しかし、重くない。？？？すぐにオトリが浮いてきた。寄せてみると、ハリがすっぽ抜けている。うわ〜、いいアタリだったのに。一瞬でハリが抜けてしまったようなので、オトリはそれほど弱っていない。
でも、ここまで頑張ってくれたオトリに感謝して、次のオトリに選手交代。また同じようにして瀬に入れる。替え穂先ではないノーマルの穂先だったので、表層の速い流れによって先っぽはぐんにゃりしているが、オトリに引っ張られている感覚はない。底に入っているはず。少しずつ引き上げていくと、素直に付いてくるようだ。
そして、ガリッ！来た来た。大物特有の小さいアタリ。ガンガンの中で留まる。すかさず竿を立てると、ぐんぐん上っていく。「おう、おう、これはデカイのか！？」やや興奮しながら竿をためていると、今度は流れに乗って下りだした。
糸はハイテク0.05号。20cm級なら抜けないこともないが、荒瀬をオトリを引っ張って上るほどのアユである。無理をして切ってしまってはもったいないので、30mほどある瀬を、アユについて下る。
やっとこさっとこ、瀬尻にまで落として、竿を立ててためる。アユは流心の向こうにいるが、幅が狭いので、なんとか抜けそうだ。おりゃ！おお、デカイ！どさっという感じでタモに収まる。やった。長さは20cmくらいだが、幅がある。片手ではまわらない。引き舟は瀬肩に沈めてあるので、走って向かう。掛けたアユを両手で引き舟に入れる。ああ、幸せの瞬間である。
ここで、みんながあがってきた。調子が悪いので、他に行こうというのだ。
私もやっとこれ一尾。すかさず同意する。
釣果は1尾でしたが、型には満足。ガンガンで釣れたことにも満足。ニコニコでした。
サンダルで釣っていたKIKUさんの詳しい釣果は忘れてしまいましたが、しっかりと我々の何倍も釣っていました。さすが。もしや、と期待した私がバカでした。
そんなKIKUさんの先導で、次の場所に車で移動です。このコーナーのトップへ このページのトップへ ホームへ戻る
河川：最上小国川 場所：舟形町（山形県舟形町） 時間：10:00？〜12:30？
天気：晴れ 水量：やや減水 水温：22℃ 水質：澄み
人出：少ない 釣果：-2尾（-）釣れない小国川を移動します。
さっきの場所から少し上流にあるポイントです。まず、瀬が落ちて、直角に曲がる淵が目に入ります。深い淵で、アユがたまりそうですが、私には釣れそうもない場所です。でも、nanjarokaさんは、こんな場所が好きらしくて、目が輝いています。人によって、ポイントの見え方が違うものです。
しばらく川の様子を見て、KIKUさんはタビを買いに走ります。さすがのKIKUさんも、タビがないとつらいようです。
我々関東組の三人は、準備をして、それぞれにオトリを持ってスタート。私も、午前中に釣った20cmの活きのいいヤツを引き舟に入れて、淵の上の平瀬に向かいます。
東北の川が全体的にそうなのか、ここ小国川も基本的に岩盤の川であるようだ。
はじめに入ったポイントは、岩盤底。くぼみを狙って泳がせる。さっき使った仕掛を再び出して、繋いでみたのだが、ハナカンの上がボロボロ。すぐに新しいのに張り替えたけれど、あのアユを引き抜いて、良く切れなかったなあ。
まずは、さっき釣った20cmのピンピン良型にハナカンを通す。なかなか元気だ。
しかし、野アユの元気がないのか、ピリッともしない。じーっとガマンして泳がせ続ける。15分くらい静かな釣り。オトリも頑張ってくれている。
上に泳がせても掛からないので、自分より下手にオトリを置いて、少しずつ引き上げる戦法に変更。オトリの負担にならない程度に引く。引く。引く。プチッ。
何だ？
恐る恐る竿を立てると、何の抵抗も感じない。そして、目の前には、黄緑とオレンジの目印がひらりひらり。
釣っているときに、ガリガリ、といやな感触は伝わってきていたのだが、掛かったわけでもなく、根掛かりでもなく、普通に釣っているだけで切れてしまうとは・・・
でも、仕掛よりも、いいアユに逃げられたことがくやしい！気を取り直・・・せないまま、新しい仕掛にして、今度は対岸に渡る。
向こう岸の岩盤が黒くなっているのだ。
さっそく、そこにオトリを持っていく。オバセをくれて、上に泳がせる。
いい具合に岩盤のくぼみに入って泳いでくれる。掛かるのも時間の問題だ、とのんきに考えていた。あれ〜？目印は〜？
ガリッ、ジャリッという感触とともに、目印が視界から消えた。アユが掛かったわけでないのは、竿にアタリが伝わってこないことで分かる。それでは・・・
まっただー！掛かったわけじゃないのに、高切れ。オトリに切られるという、情けない切れ方。
諦めきれず、もしかして、根掛かりでもしてないか？とオトリがいた辺りに行ってみる。と、いた！天は我を見放さず！そーっと近づいて、手をさしだす。しかし、その瞬間、オトリは、ハイチャラバーイ！私をバカにするために残っていたということなのか？やっぱり見放されてた。これで、オトリ缶から出してきた2尾を使い切ってしまった。幸い、さっきの場所でKIKUさんが釣ってくれていたので、予備のオトリがある。2尾を拝借して、再開。
その後は、さしたるトラブルもなく時間が過ぎた。
トラブルはなかったが、釣果もアタリさえもなかった。
500mくらい上流の瀬まで歩いたのだが、くたびれ儲けに終わってしまった。
一旦上がって、昼休み。お弁当タイムです。
食べながら川を見ると、淵の上の平瀬で、ポンポンと掛かっています。引きが強いのか、それほど大きくないアユでも5歩6歩と下がりながら抜いています。5尾くらい掛けていたでしょうか。
さっき私が入ったすぐ下です。うーん。追う時間なのだ、と思いたい。さて、本日の当初の予定は、テントでキャンプでした。しかし、長距離を夜中に走ってきた（といっても、運転はnanjarokaさん任せ）ため、疲れがたまっています。宿がとれればそこにしよう、となって、民宿に電話を掛けてみます。
当日の予約で準備が大変なためか、それとも人気河川で釣り人が多いのか、なかなか部屋が取れません。やっと、リストの最後の宿を予約することに成功。これで心置きなく釣りができそうです。このコーナーのトップへ このページのトップへ ホームへ戻る
河川：最上小国川 場所：最上町（山形県最上町） 時間：14:00？〜17:30？
天気：晴れ 水量：やや減水 水温：22℃ 水質：澄み
人出：少なめ 釣果：13尾（13〜18cm）昼を食べて、再び移動です。
今度は、ちょっと距離があります。瀬見温泉を通過、先週の大会でKIKUさんが優勝したため、その名前が公民館の壁に永久的に掲示されます。それを見て、ほほー。と感心。川の方はあまりパッとせず、もう少し上流に走ります。途中でもう一ヶ所ポイントを見ましたが、う〜ん、という感じ。さらに上。
支流が流れ込むポイントまでやってきました。本流は見えませんが、案内役のKIKUさんを信じて、支度をして、歩いて川に入ります。
ずーっと長い平瀬のようなトロのような流れが続く。釣りやすい場所だ。
それだけに、朝の二ヶ所よりは、人が多い。空いている場所、支流が出合う所に取り敢えず入ってみる。カチ、コチ、と時計の音が聞こえてきそうなくらい、ヒマ。全く掛からない。上の瀬に行ったり、下のトロに入れたりしても、ダメ。
やっぱり小国はダメなのか？1時間以上、アタリがないのだ。半ば諦め気分で、合流上の瀬に移動してみる。
掛からないのに、アユはいるらしくて、手前から奥まで、真っ黒になっている。余計に腹が立つ。
手前も黒いので、まずは岸から離れて、ヘチを泳がせる。オトリはバテ気味。沈んではくれるが、上ってくれないという状態。これでは釣れない。しばらくガマンしていたが、流心に入れたくなってきた。川幅が狭かったので、立ち込むのははばかられたが、この際形振りは構っていられない。他の釣り人の邪魔にならない程度に川に入って、流心を釣る。
流心の追い気の強いアユを狙ったわけだが、作戦失敗。万事休すか！？ここで、KIKUさんの釣りと言葉を思い出す。
「石の脇とか、対岸のボサとか、竿抜けに入れれば釣れるんです」その言葉通り、小国でのKIKUさんは、立ち込んで対岸のヘチ狙いをする場面が多い。
同じように釣っても、数は段違いなのだが、このままここで終わるのは悔しい。KIKUさん風に釣ってみようと思って、さらに立ち込んで、対岸の際を狙う。これが、大成功！追う時間に合っただけかもしれないが・・・
オトリを送り込んだ途端に、ギラギラ！っと光って、目印が一気に上流に飛ぶ！型はオトリにはちょっとだけ小さいかな、というアユだったが、会心のアタリにドッキドキ。
オトリを元気なのに替えて、再び対岸ヘチへ。バチッ！ギューン！アタリもいい。入れ掛かりだ！
見れば、アユがバチャバチャ跳ねている。跳ねるアユは釣れない、とよく言われるが、場合によっては、間違い。釣れる釣れる。30分あまりで、6,7尾連続の入れ掛かり。しばらくしてアタリが遠のいたので、ポイントをずらす。しかし、時間が来たのか、少しアタリがなくなる。
さらに小移動を繰り返す。そして、二度目の入れ掛かりタイムスタート。やっぱり、対岸のヘチ。
ペースは落ちるが、少し待てば、ギラッと来る。ウハウハである。ここでふと気付くと、G社のウェアでビチッと決めた一団が近づいてくる。と思ったら、私の真下に5,6人が集結！そんなに派手な取り込みをしていたわけではないのだが、見つかってしまった。
これでさらにペースが落ちたが、数尾を追加。しかし、いきなり団体に入ってこられて窮屈になってきたので、下流に移動することにした。それでも掛かっていたのは対岸ヘチを狙っていた私が一番。寄ってこられるほど釣れていた、と逆に考えれば、気持ちいいと言えなくもない。
さて、下流のトロに移動し、再び対岸ヘチを狙う。やっぱり、アユが跳ねまくっている。ここでは短時間に3尾を上げる。なんか、自分が上手くなったと錯覚してしまう。が、KIKUさんが私の下に移動してきて釣っているのを見たら、現実に戻されてしまった。私の倍のペースで釣るんだもん！
夕方になって、それぞれ釣りを堪能したようだ。いい時間になったので、終了。
やっと、最後になって、東北らしい入れ掛かりを体験することができました。それまでの貧果は何だったんだろう？という感じです。nanjarokaさんも、KIKUさんもやっと本調子に戻ったようでした。
でも、これを体験できなかった人が・・・Jさんです。なんと、一番いい時間になって、移動の疲れが出て、車で寝ていたそうなのです。もったいない！というか、ついてない一日でありました。
私の方も、最後にトラブル。タビの底が半分はがれて歩けない状態になってしまったのです。簡単には終わらないのです。これから宮城に帰って、明日は仕事だというタフなKIKUさんに、釣具屋の場所を教えてもらい、宿に行く前に立ち寄りました。今まではいていたタビの大きいスパイクと違って、今はやりの小さいスパイクのタビで、ちょっと不安でしたが、なんとかこれで釣りが続けられます。
宿に着いてみると、温泉が。疲れをしっかり癒して、明日からの秋田釣行に備えるのでした。