河川：匹見川 場所：匹見町付近（島根県益田市・匹見町・日原町） 時間：10:00〜18:00
天気：晴れ 水量：やや増水 水温：22℃ 水質：澄み
人出：少ない 釣果：10尾（18〜21cm）匹見川の二日目です。
今日も、漁協にオトリを調達に向かいます。
昨日は私がオトリを選んで失敗したので、今回は道楽亭鮎狂さんが選ぶことになりました。
昨日、出会った組合員の方に、とある出沢のある場所を教えてもらったので、一応、そこを目指して出発です。
しかし、途中にも、良さそうな場所がちらほら見え、「ここいいじゃない」、「ああ、あの淵で出そうだよ」と目移りしてしまいます。目的の場所も通過して、「一応、上も見とこうよ」となって、ぐるぐる、ぐるぐる。
とりあえずは、出沢のあるその場所に決定しましたが、だいぶ時間が過ぎていました。
言われた場所に車を止めて、川に下りる場所を探しますが、なかなか見つかりません。「簡単に下りられるよ」と言われていたのですが、そんな所はありませんでした。
どうしよう、と迷いつつ、とりあえず、川に下りるためのロープで垂れてないかな？とガードレールの足を見ながら歩いていると、あった！予感的中でした。しかし、また苦労してオトリ缶を川に下ろすことになりました。オトリ缶を川に浸けて、また道路に上がって、落ち着いて川を見てみると、下り口の上に淵があり、その上が瀬。淵の下は、トロから瀬につながります。トロには、沢山のアユが見え、いかにも釣れそうな気がしてきます。
今日もアブにおびえながら着替えを済ませて、川へと。まずは、淵の上の瀬にオトリを入れてみます。
瀬とは言っても、ガンガンとは異なり、深瀬の様相である。大きい岩がゴロゴロして、底は岩盤。岩と対岸の崖でトイ状の流れとなる場所もある。
竿を立て、糸を立て、静かに深瀬を上らせると、ギューン！と目印が引き込まれる。トロのようなアタリだ。
元気な天然遡上アユは、オトリを引っ張って、上へ下へ。浮いてきたかと思えば、また沈み、あらら、あららとハラハラドキドキさせてくれる。楽しいアユ釣りだ。
オトリを替えて送り込むと、あまり待たずに、次のアタリが！やっぱり、深瀬の中を引っ張りまわす。それをあしらいながら、なんとか浮かせようと頑張っていると、すっぽーん！勢いよく抜けてきたのは、オトリだけ。ふと下に目をやると、トロで釣っていたS先生に見られてる。恥ずかしい！午前中は、20mほどの深瀬を上下して、4尾。しかし、それと同じくらいのバラシがあったのである。
昼を過ぎて、食事休憩。
私がバレてばかりいるのを見ていたS先生に、ハリが錆びてるのではと指摘され（昨年はじめのころに買ったハリなのだ）、数本のハリを分けてもらった。これでバレが止まればいいが。昼休みの時間はゆっくりと流れ、どういうわけか、コロガシをやってみようということになった。実は、今朝、漁協でコロガシ仕掛けを買っていたのだ。
竿は、私の友竿を使うことに。
まずは、S先生が手本を見せてくれる。オモリを自分の下手に落として、オモリが着底すると同時に、竿をしゃくって仕掛けを上流に引き上げる。それを何回か繰り返していると、掛かった。岩盤で石がゴロゴロしているのだが、さすが名人。
今度は私の番。同じように仕掛けを下手に落とす。・・・はずが、なかなかうまく飛んでいってくれない。若干硬めの竿なのだが、コロガシをやるには軟らかすぎる。ブンブン振り回して竿が折れてしまうのではと、おっかなびっくりのところもあって、仕掛けがビヨンビヨンしてしまうのだ。
それでも、先生よりははるか手前だが、下流に振り込んで、竿をしゃくってみる。それでも、自分が思っている通りにはできていない。
しかし、幸運とはあるもので、ぎこちない私のコロガシ仕掛けに、のろまなアユが掛かってくれたのだ。生涯初めての、コロガシでの漁獲。結構、うれしい。
当然、ラッキーは二度続かず、その後は根掛かりの連発である。やってみると、コロガシも技術がいるものである。30分くらい、コロガシをして、そろそろ飽きてきたので、仕掛けを友釣り用に張り替える。
午後は、午前中の深瀬の上にある瀬に入ってみることにした。白泡がたっていて、掛かれば大きそう。
しかし、そんな期待とはうらはらに、白泡の流心で来たアユは、20cm前後。良い型ではあるのだが、昨日のアユを見ているだけに、不満だ。
瀬では、2尾ほど。
次に、その上のチャラ瀬をやってみた。どこでも掛かるだろうと、何も考えずにオトリを泳がせてみたが、目印がふらふらしたり、一気に上ったり、なんてことは、なかった。
よーく川を観察してみると、ハミアトは、水が当たる先頭の石か、他より深くなっている流れの中にある。そうか！
本当は、岸から釣っていくのが常道だが、左岸は岩盤、右岸は草が茂っている。普段なら、右岸に寄って釣るところだが、恐怖のアブがやってくる危険性があって、うかつに近づけないのだ。仕方がないので、川の真ん中に立って、左岸の流れの速いところを狙う。
流れの頭、深い流れ。ピンポイントを狙って泳がせる。と、2つの光が交錯するのが見え、一瞬遅れて、ギューン！目印が一気に上流に走る。狙いは的中！ニッコニコ。
その後も同じような場所を攻めて、2尾追加。しかし、最後のアユが腹掛かりのため泳ぎが悪くなると、途端に掛からなくなった。
この場は見切って、朝の深瀬に移動した。どうしても、午前中にバラしたアユが気になる。まだいるんじゃないか？釣れるんじゃないか？ということである。
大岩と岩盤の間のトイ周りを、集中的に狙う。トイの中、上、下。辛抱の釣り。
じっくり粘って、ようやく1尾。トイの中へ、ギューっと目印を引き込んで、上流へ走る。やーっと来た！勢い良いアタリだったが、幸い、トイの上は溜まりになっている。ゆっくりと寄せて、抜く。やはり20cm前後で、オトリサイズだ。
バラしたアユは、しかし、1尾だけじゃない。もっといるはず。しつっこく攻めてみた。しかし、それ以上のアタリはなく、そろそろ夕方。終了となった。
今日は、ハリと場所の選定の甘さが悔やまれます。
どちらもちゃんと合っていれば、もう少し釣れたような気がします。
午後は、S先生にもらったハリを使ったら、バレはありませんでした。これは、はっきり結果が出ました。
場所も、午前中は良かったのですが、午後のチャラは、はじめから深い所を狙うべきでした。どうしても、大事大事に、と、思いっきりのない釣りになってしまうので、時間の無駄が多いんです。まあ、それでも、不調と言われていた匹見川で（でも、魚はいるし、型も良い）、ツ抜けができたのは、良かったとしましょう。
明日は最終日。落ち着いて釣りができるようにと、まだふくれている腕に付ける薬と、虫除けスプレーを薬屋さんで購入して、帰途につきました。