河川：成瀬川 場所：不明（秋田県東成瀬村） 時間：11:30〜17:00
天気：晴れ 水量：やや増水 水温：20℃ 水質：澄み
人出：少ない 釣果：22尾（13〜18cm）お盆前、千葉のオサムさんが、秋田のなるせさんの元へ、一週間近く住み着いて、アユを釣っておったとさ。オサムさんとなるせさんは、毎晩のように鮎三郎の元へ電話して来たんじゃ。
「今日は良かったぞお」「今何食べてんの？こっちは・・・」・・・「ああ、そうですか。それは、良かったですねぇ！！」
鮎三郎は、どれだけ悔し涙を流したことやら。居ても立ってもいられんようになって、とうとう、お盆明けの土日に、秋田へ飛行機で飛ぶまでになってしもたんじゃと。そんな経緯で、オサム・なるせコンビに触発されて、秋田一泊アユ釣りの旅となったわけです。
飛行機で行って帰ってならば、それほど苦にはならないはずでしたが、なんと、大曲の花火大会にぶつかってしまって、行きの飛行機も、空が数席、帰りの飛行機に至っては、空きがないという状況です。仕方なく、帰りは新幹線にすることになりましたが、これを聞いただけで、もう疲れが出てきそうです。8月25日、朝5時出発の羽田空港行きのバスに乗るために、4時に我が家を出発。余裕を見すぎて、空港で2時間暇つぶし。でも、飛び立った飛行機は、初めての大型モニター付きの大型のやつで、ちょっぴりワクワクしました。
秋田空港で、なるせさんがお出迎えしてくれました。
途中でコンビニに寄って、昼食と呑み物を購入。いろいろ回りながら、ようやくポイントに到着。また今回も、田んぼの中に駐車。ここはどこ？
オトリ缶を持って、えっちら、おっちら、川に下ります。目の前には、数日前に雨が降って増水気味の成瀬川が待っていました。
目の前は平瀬、上はトロ・瀬、下は瀬・トロ。上下の瀬に一人ずつ先客がおられます。まずは、平瀬からスタートです。
「今年の成瀬のアユは、ダイナマイトだよ」と聞かされていたので、竿はガチガチの引き抜き荒瀬。糸はハイテク0.2号、ハナカン周りは1.2号、と仕掛けもごつくした。
「明日のオトリがないから、今日はオトリ取りね」なるせさんは、オトリを自分でやりくりして、シーズン中もたせているのである。すばらしい。
しかし、この言葉は、プレッシャーだ。型も良いのをあげなくては。
やや緊張しながら、オトリを川に送り出すと、あんれまあ。すぐに来たではないか。しかし、引きが弱い。ばさっと抜くと、10cmくらいの、超小粒。これはオトリにならないので、放流である。
オトリを替えずに、そのまま流れに戻してやると、またすぐ。今度は、目印を消しこむアタリ！引きもまずまず。仕掛けは切られはしないが、大事をとって、付いて下る。
えい！と抜いてみると、肩の高さに飛んでくる。うわっ！なんとこれが15cmくらいのアユなのだ。このサイズにして、あの引き。さすが天然遡上である。あっぱれ。
しかし、こんなアユに引っ張られた私を、上で見ていたなるせさんは、にやにや。恥ずかしい！笑ってごまかす。次も、すぐ。これも、アタリがいい。引きもいい。ついついついて下ってしまう。だが、これも、抜いたら肩の高さに飛んでくる。「なあにやってんの」イヒイヒと、どこかの会社のようだ。「引きがいいから、型が判んないですよぉ」と言った私の言葉は、ほんとである。
しかし、いつまでもチビちゃんに引っ張られていては、カッコ悪いし、場所もぼけてしまう。糸も太いので、次からは、踏ん張って抜いてみる。ポンポン。ポンポン。入れ掛かり。
「あと1匹釣ったら、昼にしよう」となるせさんが言ったその10秒後には、「釣れました」なのであった。午前中1時間半で10尾。まずまず。
しかし、型に不満。みんな15cmくらい。最大でも、18cm程度なのである。午後は、型を。と欲張ったのがいけなかったのか、昼のビールのせいなのか、午後はペースダウン。平瀬の下の瀬肩に入ったのも失敗か。
瀬肩の手前のヘチで2尾。彼女らも小柄である。瀬肩だから、しょうがないか、と瀬の中に入ってみた。
入ってはみたけれど、型を期待した瀬の中でも、ポツリポツリ。型も小さいのである。先に入っていたおじちゃんに釣られてしまったのか？さらに下のトロに行くが、早起きとアルコールが効いてきて、釣りながら、うとうと。ぽけーっと釣ってて、釣れたら大したモンである。
午後は、それ以外に特記する事項もなく、途中からは、すでに飲みたいモード。飲み屋さんが恋しいよー！で、終了。
なるせさんも、この小ささは予想外だったようです。「数狙いではあったんだけど、こんなにちいちゃいとは、まいったなあ」と嘆いていました。「こんなの釣れたから、見せてやろうかと思って、とっておいた」と、10cmくらいの超おチビちゃんを見せてくれました。8月も終わりというのに、こんなのが釣れるとは。
取りあえず、明日のオトリのアユは、ギリギリ18cmを確保。ちょっと心許ないが、なんとかなるでしょう。釣りの方は、期待にそぐいませんでした。けれど、それよりも、飲み！
今回は温泉宿なので、一旦宿に帰って、風呂だけもらって、後でなるせさんに迎えに来てもらいます。飲み屋さんでは、いつものように、美味い料理と、旨い酒、楽しい常連さんたち。時を忘れて、我を忘れて、さらに、途中からは、何を食べたかも忘れて、酒を何合飲んだかも忘れて、何時までいたかも忘れて、飲んでおりました。
お世話様でした。