河川：中津川 場所：田代運動公園（神奈川県愛川町） 時間：14:00〜16:00
天気：雨 水量：増水 水温：測定せず 水質：強いささ濁り
人出：わずか 釣果：0尾（-）昨日は、相模川でボウズ。話によると、中津川の方がまだましな状況ということで、本日はこちらで竿を出してみます。
午前中は、太陽も顔を出し、釣り日和でしたが、私が家を出た途端、ポツリポツリと冷たいものが落ちてきました。かなりきっちりとした雨男です。
様子見のために、ひとまず中津川を回ってみます。釣り人はまばら。竿が立つシーンは見られず。でも、それよりも私の釣り意欲を萎えさせたのは、濁りです。茶色と緑色の中間くらいの色。
今年、ダムが本格稼動。取水口の高さを変えて、きれいな水を流せるといっていた宮ヶ瀬ダムですが、二週間以上もこんなに濁るなんて、どうなってるの？
（後日、宮ヶ瀬ダムの上の宮ヶ瀬湖を見てきましたが、湖自体濁ってました。流れ込む支流は、全て澄み切っているのに。大量の水を溜めてしまうと、濁りが取れるのが遅くなるし、微生物も繁殖するし、水が澄むまでの時間は、それまでの数倍も掛かるというのを実感しました）
水は濁ってはいますが、台風のときに大濁流となったはずですが、なぜか、アカが腐ってこびりついています。手で触ると、泥がついているのではない、というのは分かります。ヘドロと言う方もいます。
以前の中津川、カンバーック！と叫びたいくらいです。と嘆いていても、アユは釣れません。この状況なら、どこで釣っても同じ、なので、家のそばの田代運動公園前で竿を出してみることにしました。
途中でオトリを買って、そのついでに他の人の状況を聞いてみると、掛かれば、24〜25cmくらいのも出てはいるそうですが、午前中で上がってきた人が、上流の日向橋で3尾。型がいい分、相模川よりはまし、という程度です。
雨は小降りになってきたので、カッパを着ないで、長袖シャツだけではじめる。
まずは、川がほぼ直角に折れ曲がる、そのぶっつけの瀬。手前のチャラから泳がせてみるが、増水で流れてきた枯草なんかが、いっぱい川底に引っかかっていて、根掛かり続発。濁りのせいか、オトリの動きも今ひとつ。
さっさと見切りをつけて、その奥の流心に入れてみる。増水中なので、ガンガンに流れている。オモリ5号を付けてトライ。
はじめのうちは良かったが、5回、6回と引いているうちに、泳ぎが弱くなってくる。このままでは、オトリが持たない。第一、終盤になって、増水でガンガンになった瀬にアユが付いているとは、あまり考えられない。ここも、すぐにやめて、下のトロに賭けてみる。ここのトロは、本当にトロトロで、流れがほとんどないので、トロといっても、瀬尻付近の流れがあるところで泳がせる。
脇からいれて、テンションを掛けながら、ゆっくりと流心へ。つつー、と泳ぐ。流心に到達したら、オバセを利かせて上流へ泳がせる。なかなかよろしい。
しかし、野アユの反応がよろしくない。オトリが我が物顔で闊歩しているのに、しらんぷり。もしかすると、濁りのせいで、オトリが見えないだけかもしれないけど。だとしたら、きちんとポイントを見極めて、きちんと泳がせられないと、ほとんど釣れないということか。
2、3度引き戻して、コースを変えて泳がせて、を繰り返す。ついに掛からない。そしてついに根掛かり。しかも、流心の向こう。
底が見えないので、どれくらいの深さがあるか分からない。でも、このまま仕掛けを切ってしまうのも気が引ける。
思い切って、入ってみることにした。深いとしても、下流は大トロ。なんとかなる。
ちゃぷ、ちゃぷ、ちゃぷ。と数歩進むと、腹まで水が来る。流心までもう少し。その先には目印が。
ざぶ、ざぶ、と入っていくと、みぞおちまで浸かってしまった。ドライタイツなのだが、ぴたっとしたものなので、しみ込む程度で済んでいる。しかし、当然、冷たい！
やっと、目印に手が届いた。足でオトリを探り当て、えいっ！と放流・・・そして、また流心を越えて、岸へとたどり着く。何事もなかったが、心も体も、急に冷えてきてしまった。
10分くらい続けたが、震えが止まらず、今日も寒さに負けて、終了。
釣り人は少なくなり、バーベキューも少なくなり、そして、アユも少なくなり。増えたのは、台風による水の量と、濁りだけ。
濁りをものともしない猛者たちが、何人か竿を出してはいますが、表情はパッとしません。私と同じ、中毒患者たちなのでしょう。
釣れないと、分かっていても、竿を出す。俳句みたいな人たちです。（よくわからないまとめ方・・・）