河川：川辺川 場所：-（熊本県） 時間：-
天気：晴れ 水量：増水中 水温：測定せず 水質：強めのささ濁り
人出：わずか 釣果：-毎年恒例の球磨詣でです。
今年は、台風の襲来やなんやらで、最悪の年という話。
毎度お世話になっている熊本のmura1130さんからは、当然のごとく「キャンセルした方が」というメール。それだけじゃなくて、宿のおかみさんからも「今年は網も入っとらんけん、来ん方が良かやないですかね」と電話連絡。いつも強気のオヤジさんまで、「わからん！」と言う始末。
それでも、年一回の行事をしないのは気持ちが悪い。mura1130さんにも会いたいし、宿のオヤジさん・おかみさんにも会いたいし、今年は島根からオサムさんも来るし、毎日酒盛りだけになっても良いか！という気持ちで、予定通り行くことにしました。
本当は、一昨年一緒に球磨詣でをしたTさんもご一緒の予定だったのですが、決断力＆行動力のあるTさんは球磨行きをキャンセル。釣れていると評判の神通川へ目標換え。後で聞いてみると、爆釣だったみたい。釣りすぎて竿が折れた、なんて言ってました。いよいよ、明日、熊本へ出発。
そんなとき、夜中に携帯がなりました。何事か？と出てみると。
「おぉ〜い！」というドスのきいた聞き覚えのある声。オサムさん。
「今、オヤジの部屋で飲んどんのやぁ。いや、あんた、いいとこ見つけたなぁ」
ビールに飽き足らず、球磨焼酎にまで手を出した模様。かなりべろんべろんです。
「ちょと待ってなぁ」と言って電話口から離れたかと思うと、「早よー来んかぁ！」というこちらも懐かしいオヤジさんの声。やっぱり、かなりきてる感じ。
「今日、4Kgばっかりの鯉ば釣りよったけんねー。明日来たら料理しちゃるどー。何が良かか？餡かけか？あらいかー？」と言ったそばから、「明日来るな！鯉がもったいなかー！」なんて豹変？してみたり。
そして、おかみさんまで登場。良心のかけらが残っていたかー。と思ったら、「どちらの鮎三郎さん？そんな人知らんよ」「何ね？来るとね？誰か分からん人は泊められんよ」なんて、いじめられっぱなしでした。
12時くらいまで話をして、おやすみなさい・・・出発当日はピカーンと晴れた空。これで川の状況が良かったらなぁ。
キィーン！と大空を飛んで、熊本空港到着。先乗りしていたオサムさんが車で迎えに来てくれてました。
荷物を積んで、球磨地方へ出発です。
途中、朝ご飯のつもりで、昨日実家からもらってきたオハギをぱくり。ん〜。甘さの中に、ほんのり酸味が加わり、独特の味。2,3口食べてから、ふと気づきました。「え？酸味？」ここに持ってくるまでの間に、腐敗菌がはびこっちゃってたのでした。朝飯食いはぐれ。さて、益城熊本空港ICから人吉ICまでの間にも、オサムさんの破天荒ぶりが発揮されたのですが、ここには書けません・・・さすが、オサムさん、とだけ言っておきましょう。
ノンストップで宿まで向かった、ことにして、到着。オサムさんと同行すると、書けないことがあったりするかもしれないから、困ります・・・オヤジさん、おかみさんと挨拶して、一服。
その後、ポイントの下見に出かけました。途中で、いつもオトリを獲っておいてもらう漁師さんのお宅に行って、焼酎の手土産。ついでに、「明日の分のオトリなんかありますか？」という図々しいお願いまでしちゃいます。ほとんど獲れない状況だというのに。それでも、さすが漁師さん、ちゃんと数尾確保してるみたいです。明日は安泰。川辺川は、ささ濁りといった程度。水はだいぶ増えているようですが、このままいけば明日は釣りになりそうです。
下見から帰ってきて、一ッ風呂。しばらくすると、mura1130さんが駆けつけてくれました。
今回も、お土産わんさか。いつも、お世話になりっぱなしです。本日の料理：
馬刺し（mura1130さんより）、コイのあんかけ、イダ（ウグイ）の刺身。これを肴に、ビール、日本酒（mura1130さんより）、焼酎。旨い！
河川：川辺川 場所：頭地橋上（熊本県五木村） 時間：10:30〜13:30
天気：晴れ 水量：増水 水温：18℃ 水質：薄いささ濁り
人出：わずか 釣果：0尾（-）天気はまずまず。ちょっと酒が残ってますが、体調も万全。
でも、川辺はまだちょっと濁ってます。網が入っていないので、どこで釣れるか、宿のオヤジさんにも予測がつかない状況。それでも無理に聞き出した結果、オヤジさんの“予想”では、平川の橋の下がいいんじゃないか、ということでした。しかし、タッチの差で軽トラが・・・やられた！
ならば、なるべく澄んだところで釣りをしようと、五木村の（元）郵便局の前までやってきました。
ここまで来れば、薄いささ濁り程度。対岸でおじさんが一人、先に竿を出し始めましたが、追いが悪そう。一応、その下まで行って、オトリを漬け、しばらく様子を見てみましたが、やっぱりダメそう。
「橋の上が釣りやすくて良かかもしれんですよ」mura1130さんの薦めで、一同頭地橋の上に移動。
オサムさんが上、私が下、mura1130さんはその様子を見学、というかたちでスタート。
左岸の陸から手前を釣るが、アタリがない。
ちょっと奥が馬の背になっていて、あそこなら釣れるかも。ざぶんと冷たい水にヘソまで入って、奥まで竿を出す。けど、やっぱりアタリがない。
ようやく、ちょっとずつ下って、橋げたの上のポイントにオトリが入ったとき、ガツン！川辺川にしてはアタリが小さい。しかも、引きもそれほどでもない。下るのは面倒だ、返し抜きしちゃえ！
下竿からぐっと力をこめて竿を返す。掛かりアユが水面を割って出る。と、ふわっ。しまったー！貴重な一尾なのに、空中分解。
結局、このポイントでは、アタリはこの1回だけ。岸へあがってみると、もう12時をとっくに過ぎている。上に行ったオサムさんはどうしてるんだろう？
川にせり出した岩を乗り越え、オサムさんの元へ行って挨拶。
まさにそのとき、オサムさんの剛竿が一気にしなる！掛かった！
竿をタメて引きに耐える姿は、何となくそれっぽい。“ツ抜け〜ず”会長の座を争っていた人とは思えない。
「おおぃ、こりゃでかいでぇ〜！尺あるんちゃうかぁ〜」かなり引いてるらしい。
けど・・・ちょっと強引過ぎたのか、あまり下らずに竿でアユを持って来ようとして、カツン。バレ！私の目の前で掛けるからである。「残念でしたねぇ」と言葉で慰めながら、笑顔になってしまった。
話を聞くと、さっきも掛かったらしい。「あそこに鉄柱があるんや〜。それに引っかかって、外してるうちにアユがいなくなってもーてん！」すばらしい。
さらに、ちょっと下って、手前の白泡付近。「あれ？何や、おかしいな」前アタリバリバリ。ガッツーン！「やっぱりなぁ〜！」また掛けよった！
で、即座にバレ。それでも、「パワーが違うわ！」と満足げ。
結局、私が行く前にも掛けてばらしていたオサムさんは、ここで3つ掛けたことになる。釣果は0だけど。
午後はもうちょっと下に行ってみようか、ということで、移動することになりました。車に着くと、早速、“頭文字B”登場。ここだけは抜かりのないオサムさんでした。ウィー。
昼は宿に帰って。「な〜ん！掛けちょってとれんと！？へぼがおるもんやね〜」なんてオヤジさんにコケにされながら、ゆっくりとお茶をすすります。
それでも、「やっぱ、少〜し水ば高かもんね」とフォローもしてくれます。一応。“一応”なもんで、「さぁ〜て、いくつ釣れるかなぁ〜」なんて、悪ガキの顔をしながら送り出してくれました。
河川：川辺川 場所：芝落谷出合上（熊本県相良村） 時間：14:00〜17:00
天気：晴れ 水量：増水 水温：21℃ 水質：ささ濁り
人出：わずか 釣果：6尾-2尾（23〜26cm）話し合った結果、昨年私が尺アユを出したあの瀬に行ってみよう、ということになりました。今回は、前回にも増しての増水。釣りづらい感じです。
午前中に、オトリをこき使ったので、人吉まで買い出し。一人2尾ずつ追加しました。
天然と養殖と1つずつ持って、ダダッと尺ポイントへ。行こうと思いましたが、流れがありすぎて養殖ちゃんでは無理そう。その上の瀬肩から始めることにします。
オトリを送り出して、ポイント手前でベタ竿にして沈める。あまり引き上げずに、下げるような感じで泳がせる。
養殖ちゃんだけど、グングンと泳いでくれる。
ふっと軽くなって、ガゥルーン！という変なアタリ。？？？根掛かりだ。回収に挑戦してみたが、増水中の川辺川は押しが強い。みぞおちまで入って諦める。いいオトリだったのに。
気を落としながら仕掛けを張り替え、最後のオトリに望みを託す。
少しずつ下りながら、ガンガンの頭までやってきた。そして・・・根掛かり。
波が力強く盛り上がり、1mくらいありそう。これは文句なく糸を引っ張る。なんと、1時間でオトリ2つとも根掛かり放流だ。これは情けない。
情けないけど、オトリがいなくちゃ友釣りにならない。上のトロで釣っていたmura1130さんの元へと急ぎ、「オトリありますか〜？」
でも、muraさんもあまりパッとしない様子。そういえば、さらに上の瀬にいるオサムさんは、オトリを3つ持っていってる。オサムさんに頂こう。増水で流れのきついヘチを苦労して上り、オサムさんのところへ到着。「オトリくださぁ〜い！」「おぉ、いいよー！引きまくってヘロヘロやけど。どれでも持っていきな〜」このときばかりは、オサムさんがお坊さんに見える。剃髪してるようにも感じるなあ。気のせいだろう。
と、同時に、「あれ？おかしいなぁ」
で、ガッツーン！オサムさんの剛竿がぐーんと曲がる。「おぁぉおーっ！」オサムさんの口から変な咆哮がほとばしる。竿をタメて待つ。掛かりアユがゆっくりと付いてくる。そして、「あれ〜！？バレたかぁ〜」竿の曲がりがなくなった。私は内心ほくそえむ。表に出ちゃったけど。「うゎっはっはー」
オサムさんは「なんやぁ」と竿を立てる。しかし次の瞬間、「おぉお〜、まだ付いてるでぇ〜！」再びアユとのやり取りが始まる。引きの様子から「デカいんじゃないんですか？」と私。でも当のオサムさんは、「いや、23cmくらいやろー」
アユは順調に寄ってきて、タモの中へ。
デカい。確かにデカい。
でも、今年の初物。サイズ感覚のない私は、「28cmくらいですよ。オトリに使ってくださいよー」なんてけしかける。
「えー！？こんなのオトリに使うのか〜？」信じられない様子で、今釣り上げたアユにハナカンを通し、送り出すオサムさん。よしよし。
これで気を良くしたオサムさんは、すんなりと養殖オトリちゃんを分けてくれた。
で、それが効いたのか、またもや目の前でバチーン！とアタリ。調子良すぎ。今度のはちょっと小さかったかな。そんなのを見せられたので、私もがんばらなくっちゃ。尺ポイントを目指して、再び下りはじめる。
その途中、今度はmura1130さんの竿がしなる。急いで近づく。まずまずの型だ。これで2つか3つめらしい。「ここから上が良かかもしれんですよ」
さらに、「このアユ使ってください」と、たった今釣り上げたばかりのアユを分けてくれた。ありがとうございます！
このサラのオトリをもらって、中国返し。オサム＠中国人さんを越して、さらに上流へ。瀬肩から3波くらい下の瀬に到着。
入れたとたん、ぐぐぐー！来ましたよーん！23cmくらいの“チビアユ”だが、ボウズは免れ、ほっとする。
ここまで、掛けるだけは掛けているオサムさんは、石裏のたるみを中心に狙っているようだ。そんなポイントを狙ったのが奏効したのか。
オトリを代えて、再び似たポイントに入れると、ガッツーン！こりゃデカい！下を見ると、オサムさんが「やったやんけー！」という顔をしてる。私も「やったでぇ〜」と、ピースサイン。
では、落ち着いて取り込みを。なんて思ってたら、カッツン。とアユが外れてしまった・・・。オサムさんが、笑っている。いやなところを見られた。
ハナカンを通してすぐだったので、オトリはまだ元気。そのまま送り出す。
と、またすぐにガッツーン！まずまずの型だ。それからも、ポツポツではあるが掛かって、終了までに6尾。絶不調の川辺で、これだけ掛かれば御の字かな。
宿に帰って、本日のアユの測長。
え〜！？オサムさんが最初に手にした川辺のアユ、29.3cm？私も今年釣り場で見た初めての川辺アユだったので、まったく気付きませんでした。そういえば、太か〜！
一応、私が本日釣った最大のアユも測ってみましたが、26cmちょっと。何ミリまでは測りませんでした。だって、こんなアユ、川辺に来たらアベレージサイズだもん！（と思ったのはこのときだけ。まさか、まさか、このアユが・・・）なんとか最後で挽回した感じですが、これも、オトリを分けてくれたmura1130さんとオサムさんのおかげです。ありがとうございました。それにしても、マイナス2はキツイ！増水の時の釣りは、気をつけなければなりません。
mura1130さん、忙しい中、1日お付き合いありがとうございました。この後熊本へ一旦帰宅。また金曜日に来てくれるそうです。楽しみ。
さて、本日のこんだて：
カツのトマトソース、焼き魚。ビール。そして、昨日muraさんが持ってきてくれた日本酒を飲み切る。