一、計篇

• そもそも、戦をする前に見積りの上で勝つという場合は、事・計で比較し、勝算が多いのである。戦をする前に見積もりで負けている場合は、その勝算が少ないからである。
  そもそも、実際に釣りをする前に絶対の自信があるという場合は、事・計で見て、勝算が多いのである。釣りの前からあまり釣れる気がしないというのは、勝算が少ないからである。

「算多きは勝ち、算少なきは勝たず、しかるをいわんや算無きにおいてをや」

• 勝算が多いものが勝ち、少ないものは勝つことはできない。まして勝算が全くない場合はなおさらである。
  勝算が多いものは爆釣し、少ないものはあまり釣れない。まして勝算が全くない場合はなおさらである。

「吾これをもってこれを見るに、勝負あらわる」

• 私は、以上のことを考え、戦の行方を見るので、勝敗が見えてくるのである。
  釣人が、以上のことを考え、釣りの予測をすれば、釣果はおのずと見えてくるのである。

  ※この篇で述べてきた、五事・七計をよく吟味し、この時期、この水況で、この川は釣れるのか釣れないのかを判断してどこへ行くかの参考にします。